- カテノイドと技術特例上場推進及びグローバルビデオクラウド市場拡大に協力

ヨーロッパ最大の通信企業であるドイツテレコムの投資専門会社DTCP(Deutsche Telekom Capital Partners, 以下DTCP)は2020年度12月にNHNと共同で韓国ビデオクラウドサービスのリーディングカンパニーであるカテノイド(代表 キム・ヒョンソク)に韓国市場初の資本投資を行った。カテノイドは技術特例上場審査を経てIPOを目標としている。

DTCPはビデオコマース、メディアコンテンツプラットフォーム、非対面教育向けの業務環境構築など市場拡大によるカテノイドのビデオクラウド事業モデルが成功していることが韓国初の投資企業としてカテノイドを選定した理由だと表明した。カテノイドは独自の技術力でビデオソリューションのSaaS型サービスの展開に成功し、既に多くの韓国教育大手にサービスを提供していることが今後ヨーロッパを含むグローバル市場でも十分な競争力があると判断したと説明した。

DTCPのVicente Vento最高経営責任者(CEO)は“カテノイドは韓国で初めての投資企業としてDTCPのグローバル成長資本(Global Growth Equity)チームの厳しい投資基準を満たしていて、今後DTCPの事業開発及びサービス実績に基きグローバル成長シナジーが大きく期待されると判断したため電撃的な投資を決めた。”と説明した。

カテノイドはグローバルを含め500社の顧客を持ち、その中で200社以上がオンライン教育関連の企業で、顧客と市場での高い評価を基に競争力と安定性を立証してきた。 独自開発したメディア資産管理プラットフォーム(VCAST)を韓国国営放送(KBS)の‘メディアファクトリープラットフォーム’と韓国大手エンターテインメントであるカカオエンターテインメントの‘デジタルコンテンツ配布管理システム’プロジェクトに参加していて、また、日本市場進出にも成功するなどビデオ事業分野ではグローバル競争力が十分あるという市場の評価を受けている。

コロナ感染拡大のため日常生活のパターンが変わり、オンラインショッピングが活性化されている中でライブコマースのような新しいショッピング文化が急成長している。既存のオンラインショッピングにエンターテインメント的な要素まで求める消費者の心理変化が現れている。

DTCPグローバル成長資本の投資部門総括パートナー Jack J.Youngは“モバイルエンコーダーからライブ配信後のVODアーカイブまでグレードアップしたストリーミングサービスを提供するカテノイドのライブソリューションは関連業界での競争力が優れている。コロナによる環境変化が招くデジタル革新は電子商取引分野だけではなく公共機関と教育市場など全ての産業分野に拡大されるはずだ。”と説明した。

DTCPは資本投資以外にも投資企業たちの新規顧客開拓、海外市場進出、共同研究開発プロジェクトなどを積極的に支援するグローバル投資会社だ。親企業のドイツテレコムは世界13ヵ国で2億4千万人の加入者を保有するグローバル通信事業者で、米国のT-mobileとSprintを子会社として所有している。DTCPは親企業のグローバルネットワークを活用して様々な支援を実施する計画だ。

カテノイドは現状提供しているビデオクラウドサービス以外にも、誰でも簡単にビデオサービスを提供できるユーティリティコンピューティング概念の新規サービスを開発している。DTCPは市場のニーズは韓国とヨーロッパが似ている側面から可能性が高いと判断し、カテノイドのヨーロッパ市場進出を積極的に支援する予定だ。

DTCP韓国支社のパク・マンギュ常務は“最近コロナで厳しい状況にも関わらず、韓国スタートアップの適応力と進取的な起業家精神に感銘を受けた。カテノイドが保有したメディア分野での豊富な経験と優れた技術力は遠隔コミュニケーション、トレーニング、コンテンツ保護、ビデオコンテンツ転送のためのシステム設計など、ヨーロッパ市場が比較的劣っているビデオインフラ構築に大きく役に立つと判断している。今後ヨーロッパ市場の様々な産業にカテノイドのビデオプラットフォームがサービスされることを期待している。”と伝えた。